足柄SAからみなさんこんにちは。
梅雨の晴れ間に恵まれた先日、久しぶりに朝から一日走りまくりました。
この日はブログにコメントを下さる、じゅんぺいさんと待ち合わせ。
「伊豆の山はあまり走った事がない」と言うので、
私が好きな西伊豆から、中伊豆をまたいで箱根へ向かうルートをご案内します。
て、言うかだな(汗)。
世界で最も早い部類の、このバイクを、オレのポンコツで先導するのか・・・。
自由って凄いな。
計画経済社会だったらありえない組み合わせだぞ。
思えばじゅんぺいさんとは18歳の時に知り合い、あれからもう30年が過ぎた。
しばらく会わないうちに結婚して、いつの間にか離婚まで済ますウルトラCを繰り出してきた同級生です。
若い頃はお互いプロの世界に憧れながら、一緒にバンドもやってた仲でして、
フツーの友達よりもちょっと濃い時間を共にして、まぁ、その分色々あったりもしたけど、
ここ数年、ふとしかきっかけで再会し、今回のツーリングに至りました。
(同業者なんでコロナで暇です・・・)
二人で会うなんて、何十年ぶりだろうな・・・。
そんなオッサン二人は、朝からインカムのユニバーサル接続に苦戦し、
「もうよそう、昔はこんなモンなくたって走れたんだ」
と、挫折した後、出発し西伊豆ゾーンへ。
そんで、ここでちょっとバイクを交換してみます。
おお、あまたのセンサーで電子制御され、
速く走るより転ぶ方が難しいとまで言われたSSベースのスーパーバイクがこれか!。
何が凄かったってフレームよね、まず。
これ乗ったらBOLTなんて、スロットル開くたびにどっか曲がってるんだろうと思う。
(もうネジの1・2本落ちてんだろ)
速さは言うに及ばずで、うっかり開けたら、
朝、寝違えてた首を「ぐきっ」と持ってかれて死ぬかと思った・・・。
スロットル開けたままアップシフトするのも初体験で興奮しました。
ま、それだってポテンシャルの、まだ半分にも満たないレベルでしょうが、貴重な体験をさせて頂きました。
海沿いを少し走ったら、真城峠経由でだるま山レストハウスへ。
富士山は少し雲かかってますが、
ここは何度来ても、静岡県にジェラシーを感じるほど綺麗な景色です。
「ゆっくり流すから」
と、前もってじゅんぺいさんから言われてますが、
その「ゆっくり」の次元が、コッチとは一つも二つも違うのは、さっき持ってかれた首が覚えてる。
(なんか首痛いぞ・・・)
なので、割と必死に走ります。
そしてしばらく走ると、あろう事かMT-10以外に、
どこからかやって来たZX-10Rまでミラーに映り出します。
インカムが繋がっていれば「先に行かそうか」と話すところですが、
そうも出来ず、じゅんぺいさんはZX-10Rに道を譲る様子もなく、
とんでもないプレッシャーが、このポンコツクルーザーを襲うのです。
そしてどうにか仁科峠まで走り、そこからいったん山を下って土肥へ。
海沿いも綺麗で、気持ちよかったですね。
そんで、土肥でごはん。
この「あじ丼」が凄かった。
食っても食ってもあじが減らない。大満足です。
「ちょっと観光地価格かな?」なんて思ったド素人が、
見事なパンチで返り打ちを食らうボリューム。
イカ刺定食を頼んだじゅんぺいさんも、雪崩の様なイカに苦戦してたな。
やっぱ飯は連れがいるとおいしいね。
お腹いっぱいにした後は、中伊豆を県道59号で冷川まで。
中伊豆は田んぼが綺麗でした。
ここからは伊豆スカイラインで終点の熱海峠まで行き、
バイカーズパラダイスでコーヒー飲んで帰ろうと。
ここで私はギブ。
「目的地まではまっすぐだから、もう先に行ってくれ」
と、好きに走らせる事にします。
あ、いやすいません、もうちょっと近くで撮りたいんですが。
「おーい」なんて思うのもつかの間。
すぐに視界から消えました・・・。
そんなこんなで「じゃまた今度!」と、
バイカーズパラダイスでお茶して別れるのでした。
・・・そして翌日。
私は接骨院にいた。
朝寝違えたまま、一日中ヘルメット被ってた首がみるみる痛んで、
帰った夜は寝返りもうてなくなってたのです。
旧友と過ごした久しぶりの時間は、まるであの頃に戻ったかの気分で楽しめましたが、
リターンしたオッサンの現実は、そう甘くはない様です。
イテテ・・・。