このところの日記

Just put Bluelet

湯田中アゲイン

2年ぶり2度目の湯田中温泉へ行ってきた。

f:id:Yas402:20220525094815j:image

相変わらずブルースな街だ。

昭和が置き捨てられた様でたまらない…。

f:id:Yas402:20220525094859j:image

あと100km近ければなぁ…と、つくづく思う。

f:id:Yas402:20220525094951j:image

さて、前回はネタ多めの旅でしたが、今回は高原路をひたすら走り、満喫してきました。

お天気も良かったんでね。

 

 

 

まんず、上信越道を松井田妙義ICで降り中山道へ。

そして信越本線の終着、横川駅。

f:id:Yas402:20220525095451j:image

碓氷峠と言えば「峠の釜飯」ですが、かのおぎのや本店へ。

駅前のこちらで釜飯を頂きます。

f:id:Yas402:20220525095631j:image

なかなか風情のある佇まいですね。

 

ふだんはSAで釜飯食って碓氷峠を越えたつもりでいましたが、今日はこちらで腹ごしらえをして旧道を越えます。

f:id:Yas402:20220525095915j:image

力餅も付いてるし。

ノーマークだった味噌汁が凄く美味しかったw。

 

 

ちなみに、明治に東京と京都を鉄道で結ぶ時、最初は中山道ルートで計画が進んでたのですが、それを阻んだのが、難所である碓氷峠でした。(その先の和田峠だってけっこうヤバかったと思う)

f:id:Yas402:20220525100516j:image

「いやマジ無理っしょ…大井川に橋かけた方が早くね?」って、今の東海道ルートに変わったと言う話…。

f:id:Yas402:20220525180439j:image

そんな難所を越えまして、宿場で一休みしようと寄った追分宿

f:id:Yas402:20220525101213j:image

この宿場、寄ってみたかったんですよね。

「追分」とは分かれ道の事ですが、まんま宿場の名前になってて、その追分に立ってみたかった…。

 

これより右は北国街道、左は中山道の追分。

私ゃ北国街道を進むので、右に停めてパチリ。(パチリも、もう死語じゃねえか…?)

f:id:Yas402:20220525103315j:image

追分宿では「おたくどちらから?おたくはどちらまで?」なんて、旅人どうしの話しもはずんだのかな…。

f:id:Yas402:20220525103415j:image

この後は浅間サンラインから菅平へ登り高原路を満喫。

f:id:Yas402:20220525180519j:image

山から須坂へ降りて、北信濃くだもの街道。

f:id:Yas402:20220525111437j:image

ツーリングと言うより森林浴と言った方が近かったかもな…。

 

 

かくして山ノ内町湯田中温泉へたどり着く。

ここを囲む山並みも綺麗なんですよ。

f:id:Yas402:20220525111657j:image

宿の駐車場から望む、妙高戸隠連山のシルエットも美しかったね。

f:id:Yas402:20220525111756j:image

バイク降りたら、なるだけ早く身体温めると疲れや痛みが軽くなりますから。

ゆっくり湯に浸かり、しっかりストレッチして身体をほぐします…。

「21時以後は、お風呂は宿泊者様だけとなります…今日男湯はお客様だけなので、泳いで頂いても大丈夫です」と、宿屋の主人は言っていた…w。

 

 

 

 

 

…さて。

 

 

 

 

整いました。

f:id:Yas402:20220525112142j:image

さぁ飲むぜ!風呂上がりね!。

 

駅近くの「串道楽」さんへ。

瓶ビールが633(大人の義務教育)なのもポイント高し。

f:id:Yas402:20220525112307j:image

こちらはお蕎麦屋さんがやってる居酒屋なので、シメに手打ちそば。

お母さん…コレで焼酎割っていい?

と、蕎麦湯で焼酎を割って完璧に仕上がった。

 

 

 

 

で、カラスがカァで夜が明けて…。

 

次の朝も妙高戸隠連山が綺麗に見えた。絵に描いた様な五月晴れに心が踊る。

f:id:Yas402:20220525113054j:image

ここから山を駆け上がり、志賀草津高原道路を抜けて、草津からは、初めての嬬恋パノラマラインを目指します。

f:id:Yas402:20220525113500j:image

横手山に近づく頃、左手に絶景。

善光寺平を挟んで妙高戸隠連山と、その向こうの北アルプスまでが、端から端まで丸見えです。

f:id:Yas402:20220525113704j:image

こりゃ…袋とじモノじゃないか…。

と、息を飲む。

雲一つなく北アルプスを見渡せるのは、色々条件揃わないと無理ですからね。

 

そしてもはや嬬恋パノラマラインが、半分どうでもよくなりつつ、定番の渋峠

f:id:Yas402:20220525113952j:image

エンの字よ、この国で国道を走る限り、ここより高いのは空しかないんだぜ…。

f:id:Yas402:20220525114155j:image

前来た時は雨だったからね、今回は存分に高原路を楽しんだ。

f:id:Yas402:20220525180618j:image

草津まで降りてひと休み。

群馬に入ったし、ひもかわうどんで温まる。(地場産の舞茸がうまい!)

2000m越えは寒かったしね…。

f:id:Yas402:20220525114407j:image

さて、この後はお待ちかね、初の嬬恋パノラマライン。

ここからは浅間山が今日はクッキリ!眩しいぜ。

f:id:Yas402:20220525114532j:image

広域農道ってこんなに凄いのか!という、浅間の麓に広がる農耕地を抜けて行きます。

f:id:Yas402:20220525114722j:image

いや、名道と言われるのが良く分かりました…お天気にも恵まれて最高でした。

f:id:Yas402:20220525114810j:image

嬬恋パノラマラインの南ルートに入り、今まで越えて来た山々を振り返る。

近くへ来てもお天気イマイチで、なかなか足が向かなかったから、この日は生涯の思い出になるだろう…。

 

 

 

さて、道中も軽井沢に入り、最後の目的地へ。

浅間記念館。

f:id:Yas402:20220525115450j:image

ここまで来て、浅間火山レースを語らずに帰れまい…。

f:id:Yas402:20220525115601j:image

いいかいエンちゃん、ここは日本の二輪界が黎明期にだな、浅間…山…え、え?。

f:id:Yas402:20220525125223j:image

…休館日。(これだから平日ライダーは…)

 

 

しかし、ただで引き返してたまるか、と、やって来たのがココ。

f:id:Yas402:20220525125448j:image

浅間火山レース場跡地の、入り口。

入れないのは分かっています。でもこの場に立ってみたかった。

 

 

 

 

それは、ここに立って、故・高橋国光さんを追悼したかったのです。

 

今年の3月に亡くなられましたね…。

f:id:Yas402:20220525130257j:image

国さんが、昭和31年に出来たここを走ったんですから、死んでなくても生き仏みたいな人だったな。

f:id:Yas402:20220525130321j:image

私がモータースポーツに興味持った頃には、すでにレジェンドと呼ばれてましたが、「日本一速い男」がいつもカリカリしてる横で、温和な笑顔を浮かべてるのが印象的でした。

ル・マンへ挑戦する時は「国さん何位だ?」って、いつも応援してました。

 

私の住む街には、かつて「追浜ワークス」と言う日産のワークスチームがあって、四輪に転向した国さんが所属してました。

若き日の国さんが近所を歩き、もしかしたら一度くらい実家の寿司を食べたかも…とか、勝手に親しみを覚えたものです…w。

f:id:Yas402:20220525125851j:image

カッコ良かったよナァ…アドバンポルシェ…なんて故人に想いを馳せつつ、浅間山を後にしたのでした。

 

 

 

おしまい。