旅のこぼれ話をする前に…。
ちょっと前の事ですが、私が拝読しているブログの赤ニンジャおじさんが、2018年関東版道の駅スタンプラリーを完全制覇したそうな。
全172駅だって。凄いよね。
それで何が凄いってさ、あのおじさんが一つも懲りてないって事ね。
まだ中部版だ東北版だのって言ってんだから、敵わないよな…。上には上がいるもんです。
ま、とにかくこの場で改めて大願成就をお祝いしたい。(どこかで会った時は阿闍梨様って呼ぶよ)
で、旅のこぼれ話なんですが。
西から迫る雨雲から逃れようと、高山を発った道すがらに立ち寄った古民家で、SV650に乗った爺さんと出会う。
もし着てるのが袈裟なら、どこかの大住職みたいな貫禄に「エンフィールドかい」と、声をかけられ話をすると、滞在してた長野を発って、これから和歌山まで帰る道中だと言う。
ちょっ…よせよ爺さん、これから美濃より先は大雨だぜ…。
と、一瞬思ったのですが、着ている合羽の、かなりヤレた裾を見て、どれほど風を受けて来た事か。
只者じゃねぇな…。
すぐにピンと来た。
聞けばかつては同時期に、メーカーを分けて3台も所有する筋金入りの4発好きで、うち1台は14万kmも走ったと言う。
今は歳のせいで車幅が億劫になり、Vツインに乗ってるとか…。
そんな強者が、ふと私のタイヤを見て目尻を下げた。
「おぅ…粋なパターンやね…」
…。
…。
人間「粋」って言われると弱いよな…。
それもこんな剛の者から。
私はそれまで、早く減らしてもう少し現代的なパターンに換えようと思ってましたが、爺さんの言葉でパチンと改心し、次も同じタイヤにしようと決めた。
そしてこれを高山レボリューションと呼んでいる。
年寄りの言う事は聞いとくモンだ。
枕元に立たれても困るからな…。
そんなこのところであります。