私の地元に上大岡と言う駅がある。
「かみおーか」と皆呼びますが、
正式には「かみおおおか」と「お」が3つ並びます。
私が子供の頃は、まだバラックみたいな商店街が、
長屋の様にひしめき、昭和の戦後感プンプンで、
中学くらいの頃、通り沿いに山積みされたコンバースなんて買った記憶があります。
そんな街も、確か、私が20歳くらいの頃に再開発され、
立派な駅ビルに百貨店まで入り、すっかり生まれ変わりました。
そんな現在の上大岡駅がこちら。
さて問題はこの後だ。
立派に出来上がった駅ビルの壁に
「ゆめおおおか」
なんて表記を設置したら、
「ふざけんな!ここは上大岡だ!」
と、地元から大ヒンシュクを買う事に…。
結局その後、表記は取り外された事を、聞いた覚えがあります。
そりゃそうでしょう…。
再開発とは良い事かも知れないが、
馴染みある景色や風情が消えていく事を
涙を飲んで受け入れた方だっていたハズだ。
そんな方々が、出来上がった綺麗な街を、少し複雑な想いで眺めた時、
地名をダジャレに使われる様なモンを目にしたら、
カチンとくる気持ちの一つも分かるってもんです。
あれから、うん十年…。
今日、その上大岡で、見上げた駅看板がコレだ。
熱い郷土愛も、時代と甘いモンにゃ勝てないらしい…。