また長野。
(長いからテキトーに呼んでネ)
諏訪湖SAよりこんにちはベイビー。
梓みちよも微笑む秋晴れに恵まれて、諏訪湖も綺麗に見えてます。
今日ビーナスライン登った人は当たりだな…。
中央道もここまで来ると「さあ旅だぞ」と、テンション上がる。
で、とりあえず蕎麦を食って長野感を出してみる。
蕎麦も食ったし、先を急ぐか…。
さて、今回は長野県道12号を目指して走っております。
「アルプス展望道路」と地図に記載されている通り、北アルプスを眺めながら走れる、なかなか穴場のルートだと聞きます。
長野道を進み麻績(おみ)ICを降りて、まず来た麻績宿。
今は国道19号に需要が移ったせいで、静かですが、宿場跡は旧街道の道筋が残ってるから、道幅見るだけで楽しい…。
ここを起点に聖山の西を12号線で登って行き、やがてお目当ての眺望とご対面。
ひゃー!すげー!。
ちょっと雲がかかってベストとは言えないけど、相手は3000m級の山脈ですからネ。
まぁこれだけ晴れてりゃ当たりだろう…。
そしてこのルートは集落に沿っているので、左手に北アルプスを拝みつつ、山里の暮らしを感じながら進むのが楽しかったですね。
道中の斜面に作られた棚田が綺麗でした。
ちょうど穂が実り輝いて見えます。
正月に道祖神をこうして綱や藁で飾るのが、この地方の風習とか…。
夜中、絶対タヌキが集会してるな…。ここ。
今度は田植えの季節も走ってみたいですね。
水田に空が映って、きっと綺麗だと思う。
良い展望路でした。
夏用ジャケットじゃもう肌寒い海抜ですが、来た甲斐あったね。
そしてこの後も県道の峠をいくつか抜けて、千曲の宿へ。
まぁ…今回の温泉街は…知る人ぞ知る、結構ナニがアレの所だったのですが、例の騒動で自粛休業のオンパレード…。
完全にブラックアウトでしたね。
温泉街中歩いて、どうにか開いてる店を見つけて一息。
目当てにしてた「おしぼりうどん」は閉店だらけで食べれなかったけど、こちらで馬肉や鮎と、女将さんの醤油豆で地酒を頂き、千曲の夜は更けて行ったのでありました。
ちなみに食べ損なった「おしぼりうどん」。
ねずみ大根の絞り汁に、味噌をといて頂くモノで、クセになる辛さと聞く…。
出汁を取る昆布や鰹節の入手が難しい内陸地ならではの知恵が産んだ郷土料理ですね。
このねずみ大根はその辛さで、おろす以外に食べ方はないんだって。
食べてみたかったな…。
まぁ…また来て食うかな(涙)。
で、からすカァで夜が明けて。
今は道筋が変わっても、昔の人もこの山並みを眺めて歩いたんだろうな…と進む。
そして中山道で難所と言われた和田峠手前の和田宿へ入りました。
ここは旧街道の風情が色濃く残ってますね。
おお…旅籠があるじゃないか(笑)。
じゃ、
「私も峠を越える前に、この宿場で腹ごしらえをするか」
と、頂いた山菜そば。
古の道中風情を楽しみながら進む身としては、この「質素感」が身に染みたな…。
宿場で腹ごしらえが済んだら、旅装束のインナーを足し(この先寒いよ…)、草鞋の紐を締め直して、いざ和田峠へ。
クネクネと結構な海抜を登り続けます。案の定寒い。
途中、旧街道がそのまま残り一里塚が現存してたりするそうな。
海抜1000m超で、真冬は多いと3mも積雪するって言うから、そりゃ難所中の難所ですわな…。
やがて進むと「峠の茶屋跡」に出会います。
今は廃墟が一つ残るだけですが、かつては何軒も茶屋があったとの事。
「和田峠東餅屋」と言ったそうだ。
この先「和田峠七曲り」と言われた最高海抜(たぶん1500mくらいありそう…)のクライマックス区間(現在はトンネル化)を抜けると、「西餅屋跡」と言うのもあるらしい。
季節によっちゃ茶屋と茶屋の間を命がけで歩いたんだろうな…。
もうさ、道の駅もやたらと飽きてきたから、こう言う難所の茶屋とか復活しても良いんじゃない?。
シャトルバスとか代行で茶屋間を結んでおいて、峠の難所を歩いて楽しめると言う…。
事前に申し込んでおくと、山賊が襲ってきたりする「道中差し体験コース」なんか作ったら楽しいと思うけどね。
で、私がその難所を越えるかと言うと、それはパス。(峠だけに…)
(ある意味どれだけ高いかご想像出来よう…)
まぁ、ここからビーナスラインは言うに及ばず。
もうあきれるほど気持ちが良い。
ハイジは1年中こんなトコにいるんだから恐れ入るわな。そりゃクララも立ちますわ…。
日がなマスクだらけの毎日ですから、美味い空気をたらふく吸って、帰路についたのでした。
さて季節は秋だ。
スポーツの秋、食欲の秋、水沢アキ、アンジェラ・アキ。何をしたって良い季節。
ライダーにはハイシーズンです。
寒くなる前にあと一度くらい旅がしたいネ。
どこへ行けるかなぁ…。
おしまい。