昔むかし、こんなバイクがまだスポーツだった、ハングオンなんて言葉もない頃。
当時には当時の曲げ方と言うのがあったそうな…。
このバイクのフレームを詳しく解説する動画を見つけたのですが、このハリス社製フレームは「当時の曲げ方をすると当時のまま…」と言うのを、狙って作ってあるのだとか。
それは英国の、乗馬の技術を由来とするモノで。
フロントにぎゅ〜っと荷重をかけながら深く倒し込んでいく現代とはまるで違うらしい。
どうもフラフラと、ハンドリングが理解出来なかったのは、私の乗り方が間違っていた様なのです。
色々知ったので、試してみようと箱根へ向かう。
数年前の台風でやられてましたが、綺麗に直ったみたい。
売店や食堂もなくなり、トイレと自販機だけになりました。
一度大きな被害が出ると、またそこで人が常駐するのは難しいのかも知れませんが…。
かつての食堂の、あさりがたくさん入ってた塩ラーメンが大好きだったから、もう食えないのは残念でならない。
遠くにうっすら見える東洋のフロリダ(三浦半島)を眺め、郷土愛をあたためて先へ進む。
箱根路を登る時は、畑宿を抜ける旧街道が好きですね。
リアタイヤの接地面を意識しておけつを乗せて、車体のアウトサイドをホールドしながら、足の付け根辺りをクイっとやる。
こうかしら…こうかな…あ、なるほど。
なんて、後ろからの入力で変化する前輪の反応なんかを楽しみながら進んでみた。(これで合ってんのか…?)
まぁ…指南通りに走れてるかは定かじゃありませんけど…。
フロントに感じていたネガティブな印象は確かに消えた。
コレで良いのかね…エンちゃんよ。
よく分からんけど…。
ま、せっかく来たので、いつものコレで。
コイツは目線の高さほどでコショウを振り、一度クシャミをしてから食うのが正式な作法ですが、コロナにかかったばかりなので、それはやめておいた。
このラーメンも、もはやハリスフレームに通ずるモノがあるな。
夏のプールサイドや何屋だかよく分からないドライブインの「当時を思い出してすすれば当時のまま…」なのだ。(狙って作ってるかどうかは知らん…)
クラシックってやつですね。
そんなこのところであります。