世間からリターンライダーと言われる人種となり10年が過ぎました。
リターンと言いましても、若き日の私は原付小僧でしたから、400cc以上のバイクを保有するのは初めての事で、あの街この街へと旅を楽しみ、色々な夢が叶った10年でありました。
最初はグラディウス400。
賛否あった独創的なデザインが私には○で。
のんびり走る→回して倒すまで守備範囲が広く、バイクは400くらいが一番楽しいかもなぁ…と、思わせてくれた1台。
今もう一度所有したら、当時より楽しめる気がします。
その後、大型免許を取得してMT-09。
軽いし速いし、まぁ楽しかったけど、あのパワー感が私には少々刺激的過ぎた気がする。
けどせっかく大きな免許を手にしたなら、一度はこう言ったパワー感に酔えるかどうか、試してみるのは有意義だと思いますけどね。(そう言いながら1年強で14000kmくらい走ったけど)
その反動で選んだのがBOLT。
結果的にコレが一番長く乗りましたね。
一番遠くまで走った相棒で、パワーはソコソコに、ひたすらトルクを楽しむ毎日。
空冷クルーザーらしい重量とローな安定がありつつも、退屈はしないハンドリングが印象的でした。
半なまフレームと名付けた、お尻の下の感触も良かったですね。
ただ、どうしても倒して楽しむ事が出来ないのは宿命です。
この国はどこへ行くにも峠を越えますから…。
そして専売制による時代の都合もあって、今のINT650に至りました。
遅いけど、空冷の古臭い風情があって回して倒して楽しめる。
燃焼室のひと蹴りひと蹴りを感じて、のんびり進むのもよろしい。
ちょっと理解に苦しむハンドリングや、やたらと抜けるシフトなど、多少の事は異国情緒と思えば乗り切れます。
まぁ…ここまでコレで後悔ないワケですが。
私も50代に入り、暮らしも含めて考えるに。
今乗るバイクか、次に選ぶバイクが、私のあがりバイクになるのだろうと思う。
いや、そうするつもりでいます。
そこで、次が最後だとするならば、何を選ぶか考えます…。
以外と思われるかも知れませんが筆頭はコレ。
私がまだ中学生で、初めてバイクに憧れたのは、カタナなんですよね。(聖秀吉の…)
なので理屈じゃなく最後はコレで終ろうと言う、感情論ですね。
10年前なら同じ値段でかつての油冷エンジンにも手が届いたかと思うと悔しいですが。
こんな時代が来るなんて思ってませんでしたしね…。
まぁ…お高いから、余命宣告でも受けない限り、現実的ではないと思いますが。
カタナ乗りと言う、肩書きだけでも手に入れてみたいと言う夢はありますね。
雨で気が滅入るもんで。
そんな夢のある話を考えてみた、このところであります。