あれは何年前か…。
Yahoo!ブログの閉鎖で、皆が難民として散り散りになる際に交わしたやり取りの中で、私とどらさんが同じさだ信者である事を知った。
信仰心に厚いこの2人は、どこかでさだ祭りをしようとするのですが、色々な成り行きでぶんちゃんを含め3人で能登周遊になったのが、もう4年前になる。(このブログの最初の頃に記事がある)
そんな時とコロナ禍を経て、魚津で今、再会の時が来たのだ…。
会うなりウコンの力を手渡され、宴は始まる。
この国で酔った高知県民ほど恐ろしいモノはない。
まぁとにかく皆、道中無事に会えて良かった。
今宵は白エビ、白エビなのだ。
富山湾の宝石であります。
あの時、能登帰りに私が無理矢理買わせたのですが、大いに気に入って頂き、今回はコレを目当てに集まったと言っても過言ではありません。
生だけにあらず、揚げても抜群の破壊力であります。
そしてホタルイカは言うに及ばず、幻魚(げんげ)のから揚げも美味かった。
ぶんちゃんも、この日初めてお会いするかとちゃんにも喜んで頂き、そろそろお開きかと言う頃。
その高知県民が本領を発揮する。
つーさん、あそこにカラオケがありますきー。
と、遠く魚津の地でさだ祭りが始まるのだ。
ふふ…私だってもしもに備えて、来る道中に歌って来たわ。(ひとりだから高速ヒマだし)
こうして残り2人を巻き込み、50過ぎのオッサンが互いにさだまさしの名曲を歌い紡ぐ、謎の儀式が深夜まで続けられたのでした。
良い酒だった…。
いやぁ…久しぶりに飲んだ飲んだw。
そして一夜開けて、この日はまず黒部市内を周遊する。
まだどうにかお天気ももってくれていた。
この地はかとちゃんと、どらさんが愛読する小説の舞台で、その聖地を巡りたいとリクエストを聞いていたので、事前に調べてご案内しました。
まぁ、私もこの辺りを走るのは初めてで、小説を読んだワケでもないのですが。
アッチかな、コッチかな?あったー!なんて話して進むのは、日がな1人でばかりいる自分には久しぶりの事でもありました。
そしてやって来た入善駅。
ここで小説の場所は終わりだな…後はお土産を買うから…えぇと…と考えていると。
入善もいいけど、西入善駅やきー!と、声が聞こえる。
…え?。
…西ってナニよ。
と思いつつ、慌てて調べ直し向かう西入善駅。
何もない無人駅でしたけど、観光地とはまた違う、その土地の生活感を感じて進む道中は楽しかったですね。
こうして聖地巡礼を終えて、ここでお土産を買いましょうとやって来た魚の駅。
しかしここが罪なのは来てみると、とれたて館とできたて館が2つ並んでいる…。
みなさん…この後は山に入り、イワナの握り寿司を食べる予定ですが、あのできたて館に入る勇気がありますか…?。
入ったら最後。
無事では戻って来れないと思いますが…。
嫌な予感と言うのは当たるモノで。
まんまと富山湾の蟹を食らう…。(数量限定で地元の方も開店前から並んでいた)
飲まずとも、顔を近づけるだけで風味を感じるほどのカニ汁は、もはや麻薬に近い。
この後、山へ向かうべく走り出したどらさんが、そう言えば富山に来て、まだ米を食ってないなぁ…と、米の存在を忘れるほどのインパクトであるカニ丼でした。
土曜日ですから、どうせ白川郷は人でごった返してるだろうと思いコチラに。
野鳥の鳴き声と、用水路を流れる清水の音だけが集落に響きます…。
まぁ…こうなると川魚も気になってくるわな。
まだ食える!余裕!とぶんちゃんは食う気満々でいる。
この風情を肌で感じたら、この地のごちそうは知りたくなって当然だ…。
何より女の食い気を裏切ると後が怖い。
以前たまたま1人で立ち寄って知り、2度目の来店でしたが、やっぱり美味かったイワナの握り。
そしてかとちゃんに教えてもらった五箇山豆腐も美味い。
タラの芽も香りが高く、山のごちそうを楽しみました。
普段は気ままに一人で放浪をエンジョイしている私ですが、やはり食事の時ばかりは皆と食べた方が美味しい。
ここぞとばかり食い倒した。
お付き合い頂き感謝です。
そしてこの後はとうとう雨が降り出した。
雨足も強い…。
ホントは山路をのんびり進みたい所でしたが、東海北陸道へ登り、一気に岐阜の宿へ向かいました。
そして、この旅最後の宴は中京飯でシメる事に。
ここ岐阜市はあの山ちゃん生誕の地。
そんな聖地で頂くのはもちろんコレさ。
久しぶりに食べたけど、やっぱ美味いね。
こうして2日目が終わったのでした…。
3日目の朝。
分かってはいたが岐阜に冷たい雨が落ちる。
みなさんありがとう。
またいつかお会いする機会が訪れると、思いを噛みしめながら生きてみます、私なりに…。
宿を出て、一宮ICでお別れをした。
ひとりぼっちは慣れていたハズだけど、ふと昨夜までの宴を思い出したりもする…。
そばかすなんて気にしない、鼻ペチャだって手術済み。
そう気を取り直しいつもの道中に戻り、そこから家まではずっと雨の中をひた走る。
途中何度か豪雨で足止めをくらい、家に着く頃にはゴアテックスのジュースが限界を超えて浸水してた。
まぁ…こんなもんさ。
あれほど楽しい思いをしたのだ。
快楽には代償が付き物って事だろう。
ずいぶん贅沢もしたし…あまり気は進まないけど…。
…働くか。
そんなこのところであります。